失敗談

 昨日、夕食後の夜9時から有志が集まって、キャッシュフローコーチ養成塾のビジュアルコーチング演習をオンラインで実施しました。(ビジュアルコーチングについては、8月10日の日記に概要を記載しておりますので、そちらを先にお読みください。)

 昨日は土曜日の夜で、いつもの通りワインを嗜みながら夕食を取っていましたが、あとあとこれが失敗の元凶だったのかもしれません。

 しかしながら、その失敗は、ほとんど準備不足だったと、今は思っております。

 つまり、今まで2回ほど演習を行ってきて、それなりに成果が出ていたので、今回も特に準備することなく臨んだのが、その失敗に結び付いたように思います。

 その失敗とは、「自分から一方的に話を進めてしまった」ということです。

 どういうことかというと、そもそもビジュアルコーチングとは、相手のお困りごとを相手主導で相手に話をさせる中で、相手自身に解決策を気づかせるスキルであるにもかかわらず、相手の言葉から自分勝手に解釈して自分主導で話を進めてしまった、ということです。

 ビジュアルコーチングでは、相手の話と自分の問いかけの時間的割合が9対1ぐらいのところ、昨晩の私のやり方は、相手が3、自分が7ぐらいの割合で話していたのです。

 これでは従来の経営指導と何ら変わりなく、ビジュアルコーチングの演習としては完全に失敗となります。

 さらに、演習が終わった後の感想として、演習相手から極めて核心をついた言葉を言われてしまいました。

 それは「あなたの関心は私ではなく、数字そのものですね」ということです。

 つまり、本来経営者に寄り添って経営のお困りごとをサポートするべきところ、経営成績の数字にだけ注目し、その改善しか目がいっていない、経営者自身のお困りごとの本質を見ていない、ということを言われたのでしょう。

 演習が終わった後は、後味の悪さが身に染みた時間となってしまいました。

 これが演習だから、失敗も許されるものでしょうが、これが本番なら、顧客から不信感が募って継続関与が危ぶまれることでしょう。

 失敗は成功のもと、といいますので、この失敗を教訓に問題点を整理して、次回の演習に臨みたいと思います。