事業再生研修について

 私が今後、中小企業診断士としての活動の中で、専門分野の一つに考えている分野に「事業再生支援」があります。

 これは、金融機関融資を受けていながら、事業不振などで借入金返済が困難な中小企業などに対して、経営再建の一助として融資の見直しを支援するものです。

 具体的には、返済できない融資の全額を、改めて事業の立て直しをした上で返済スケジュールを見直し、新たなスケジュールをもとに返済していくものです。

 詳しい内容はここで述べる話ではないので割愛しますが、その事業再生を支援するために診断士や企業の顧問をしている税理士がどのように対応したらいいのかを、全6回の研修が開かれたので受講することにしました。

 この研修講師は渡邊賢司先生といい、私より少し若い方ですが、事業支援としてのキャリアが20年以上あり、かなりベテランの技量をお持ちの方です。

 そもそもこの研修を受講することになったきっかけとしては、私が診断士の資格を取得することになった登録養成課程でこの講師の講義を受講したことでした。

 私は税理士資格も持っており財務・会計には明るかったので、登録養成課程の中でも財務・会計に関する講義は比較的理解が早かったのですが、その中でも事業再生・事業革新の講義は、この財務・会計の知識が必要で、特に印象深かった思いであります。

 そして、登録養成課程の数ある講義の中で、特に渡邊先生の講義が大変わかりやすく理論的で、しっかりした知識・経験をもとに話されているため、またいつかこの講師からより詳しい教えを頂きたいな、と思ったものでした。

 それが、登録養成課程修了後に、同期の有志でも同じ思いを持った者がいたようで、その者が渡邊先生のより詳しい事業再生の講義を受けたい、と渡邊先生の申し出て、同じ思いの仲間8人集まったことで実現しました。

 今後の診断士活動の中でも、アフターコロナの中小企業支援として事業再生案件は増加が見込まれるため、それを支援するニーズに応えたい、というのが受講動機であり、診断士活動の一専門分野として位置づけ、研鑽を重ねたいと思っております。