お気に入りの映画俳優
私は、以前よく映画を観ており、特に中学生・高校生の時は、映画館やテレビ放送の映画をよく観ておりました。
好きな俳優はアラン・ドロンで、代表作である「太陽がいっぱい」、「冒険者たち」、「ボルサリーノ」、「サムライ」、「さらば友よ」など、当時は毎月のようにテレビ放送されていたので、毎日テレビ欄をチェックしながら観ていました。
アラン・ドロンの魅力は、美男の代表ともいえる顔立ちの良さ、カッコよさで、その立ち居振る舞いもアメリカの俳優にはない、ヨーロッパ独特の味のある男らしさにあると思います。
一方、女優では特定の人には偏っておらず、映画の中で演じている役で好きになるという特徴があります。
例えば、古い順に、「チャップリンの移民」のエドナ・パーヴァイアンス、「オーケストラの少女」のディアナ・ダービン、ヒッチコックの「レベッカ」におけるジョーン・フォンテーン、同じくヒッチコック「めまい」のキム・ノヴァク、邦画では「潮騒」の青山京子がお気に入りでした。
その役柄もさておきながら、魅力的な「超」美人ということが気に入った理由になっているようです。
昔の映画は、モノクロの中で女性の美しさを際立たせるために目元をアイシャドウで映えらせているので、特に「チャップリンの移民」のエドナ・パーヴァイアンスが、船上から自由の女神を見る姿がなんとも神々しく、これ以上顔立ちの美しい人はいないのではないか、というくらいの強烈な印象を持っています。
ヒッチコックは好きだった映画監督で、中でも「めまい」は大のお気に入りでした。
少し前に評論家が選ぶベスト映画でこの「めまい」が選ばれるなど、根強い評価があることに少なからず驚かされましたが、この映画の中でのキム・ノヴァクの役柄に夢中になる人が、私を含め少なからずいるようで、かのフランソワ・トリュフォーもヒッチコックとの対談の中で、「マデリン(ノヴァクの役名)に夢中になっていた」と話していたのを読んだ記憶があります。
邦画に選んだ青山京子は、もうお亡くなりになりましたが、かの小林旭の奥さんだった方です。
大学生当時は三島由紀夫の小説をよく読んでおり、ちょうどNHKで「潮騒」を放映したことで、初江役の彼女の清々しい魅力に取りつかれたものでした。
好きな俳優は、やはり映画をよく観ていた時期に集中しており、今回紹介した俳優は、今の若い方には全く知らない人だと思います。
私の青春時代を彩ってくれた遠い思い出として、心の中にしまっておくのが一番よいのでしょう・・・。