セルフイメージの構築

 私が受講している、和仁達也先生の「キャッシュフローコーチ養成塾」のカリキュラムの中に、自分が演じる役割を言語化する「セルフイメージの構築」というものがあります。

 自分がその役になり切って、クライアントに対して自分の商品サービスを提供するために、どのような役を演じるのか、ということを言葉で明確に定義することをあらかじめ行うのです。

 セルフイメージを構築するために、全部で5つのステップに分けてそれぞれ自分の状況に合わせて考えうる項目を洗い出し、それらを通じて最終的に自分は誰に、何を、どのように行うのかを明確に言葉に表現し、役割名を名付けていきます。

 その5つのステップとは、次の通りです。

 Step.1〔市場〕どの土俵でビジネスをするか?

 Step.2〔商品〕お客さんが感じている既存サービスへの違和感やストレスは?

 Step.3〔着眼点〕どこにフォーカスするか?

 Step.4〔投資効果〕顧客はどうメリットを受けとり、モトがとれるのか?

 Step.5〔コンセプト〕誰に・何を・どのようなスタイルで提供するか?

 詳しい解説はここでは省きますが、この5つのステップでの問いに、それぞれ自分が置かれている状況などから考えうる回答をなるべくたくさん列挙するのです。

 このような、数多く列挙する方法は、いわゆるブレーンストーミングと同じく、得られた多くの発想を整理して問題解決に結びつけていくための方法と言えるでしょう。

 また、ステップの内容から、これがマーケティングをする上での手順となっており、この手法がまさにコンサルタントがクライアントに営業する手法であることに気づかされるのです。

 コンサルタントの役割は、クライアントの要求(ここでは「お困りごと」と表現します)に応えるために、その解決策を提供したり、いっしょに考えて解答に導くことだと理解しております。

 その意味でも、このセルフイメージ構築は、コンサルタントとしてどのような商品サービスを提供するかを定義する、重要な課程なのです。