研究会に体験参加して

 神奈川県中小企業診断協会には、全部で27の研究会・同好会が活動しています。

 研究会・同好会というのは、地域や特定の支援テーマをもとに自由闊達な活動をする会で、診断協会では「登録グループ」と称しています。

 27の規模は、東京都中小企業診断士協会の64には遠く及びませんが、それ以外では多い方と聞いております。

 種類としては、診断士の診断内容に沿ったもの(マーケティング実践研究会、ビジネスIT研究会、事業革新研究会など)や、地域に根差したもの(かながわ農食支援グループ、かながわ補助金研究会、神奈川ものづくり応援隊など)、特定の研究ではなくメンバーの懇親目的が中心のもの(かながわ☆はとば会、平29会、たまがわ経営研究会)などと、バラエティに富んでいます。

 先日お話しした同期会は同じ時期に活動を始めた同期同士の横のつながりであるのに対し、研究会・同好会は先輩診断士との交流ともなる縦のつながりと言えるでしょう。

 よく、診断士活動は人的ネットワークと言われているように、縦のつながりにより仕事の紹介が来るケースが多いと聞いております。

 紹介を当てにするわけではありませんが、人的ネットワーク構築には、いろいろな会合に顔を出すのが有効だと思いますので、私もいくつか加入を検討しています。

 私はITやAIなどのDX関係に興味があることから、先日「AIビジネス研究会」に体験参加いたしました。

 内容は、2名の方がそれぞれ専門分野や興味のある分野をかなり専門的に発表し、そのうちの1名が発表した内容に沿ってグループ討議する、というもので、今回はZOOMで行われました。

 体験参加した議題は、「デジタルと社会インフラの取り組み紹介」と「リーガルテックの現状」で、後者に対して4つのグループに分かれて討議しました。

 いずれの議題もAIのビジネス活用に関するものですが、発表されたお二方とも大手企業の企業内診断士のようで、そのバックボーンを生かした専門分野の内容であり、ついていくのがやっとではありました。

 しかしながら、大変興味深い内容で、自分としてはほぼ満足しましたので、今後も参加したいと思い入会することにしました。

 このような研究会の参加は、自分の可能性を広げることにもつながると考えられますので、今後は積極的にかかわっていきたいと思っております。