母のこと
私の母は、今年86歳になりました。
4年前に父が他界し、それ以来一人暮らしをしております。
住んでいる家は、私の自宅より徒歩1分ほどのマンションなので、毎週日曜日に様子がてら1時間ほど話し相手をしております。
一人暮らしだからと言って、特に気兼ねなく自由に過ごしているようで、今のところ健康状態にも問題なさそうです。
不具合と言えば、結構健忘症が進んでおり、毎回同じ質問をしたり、ある話題をして納得したと思いきや、次の日には全く忘れてしまっているなど、そのような状況が目立って増えてきました。
意識はしっかりしているので、不自由なく暮らしているようですが、少し気がかりといえは気がかりです。
忘れ物をしないように、紙に書いて壁に貼るなど工夫はしているようで、このマメさが今まで何事もなく過ごせてきたんだな、と感心しております。
最近はコロナ禍という事情もあってあまり外出はしておらず、週1回妻がウォーキングに付き合って近所を散策することが唯一の運動になっています。
徒歩5分のところに「久良岐公園」という大きな公園があるのですが、アップダウンが多いため、公園を巡るにもそれなりの体力が必要です。
公園内も散策しているようで、週1回としてもそれなりの体力づくりにもなり、それが健康維持に一役買っているのかもしれません。
最近の話題は私の仕事のことで、毎週伺うたびにちゃんと仕事をしているのか、と心配をかけているようです。
そのたびに「ぼちぼち」とお茶を濁すような回答をしておりますが、早く安心させたいと思うこともしばしばです。
毎週母宅に伺うのは夕方近くで、日曜のその時間帯はよくスポーツ番組が放送されており、最近まで大相撲中継をよく見ていました。
また、父がアンチ巨人だったこともあり、巨人戦も放送があれば見ているようです。
昔からスポーツ観戦が好きで、特にフィギュアスケートはよく見ていた記憶があります。
このように好きなことで毎日暮らしているわけで、終の住処として理想的ではないか、と最近は思うようになりました。
年金暮らしでも何一つ不自由なく過ごしている点を、終活の一つの形態として自分の今後の生き方を考えていきたいと思います。