国民年金の任意加入制度

 私は先月60歳を迎えました。

 60歳と言えば、知る人ぞ知るではありますが、国民年金の納付が20歳から60歳までとなっていますので、その納付が終わる年齢となります。

 私は今まで国家機関(公務員)及び会社(会社員)に勤務していたので、国民年金の代わりに共済年金及び厚生年金を払い続けてきました。

 ところで、私が大学を出て就職したのが24歳9か月の時であり、就職年である昭和62年当時、20歳以上は任意加入という位置づけでだったので、若い時分は年金など興味がなく、就職するまで加入していませんでした。

 ちなみに、20歳以上の人に納付が義務付けられたのは、平成3年4月からだそうです。

 そのため、もし私が65歳になって基礎年金を受給する段階になった場合、20歳から24歳9か月までの未加入分が反映されなくなってしまいます。

 つまり、5年近くが反映されないことになり、今現在の満額の年間780,900円に対し、92,700円少ない688,200円しか支給されないことになります。

 老齢でそれほど使い道がないとしても、死ぬまで毎年10万円近く足りないというのもなんだか不安な気持ちがします。

 そのような状況の人、つまり私と同世代以前の人は、世の中にかなりの人数になるのではないでしょうか。

 そこで、そういった方々の救済措置として「任意加入制度」が作られました。

 これは、60歳から65歳になるまで間に満額支給の要件(480か月分)に充つるまで、国民年金保険料を払うことができる制度です。

 ただし、厚生年金保険料を払う場合は国民年金保険料は払えませんので、65歳まで会社勤務するとしたら、この制度は利用できません。

 これにより足りない期間の穴埋めをすることができ、65歳の支給開始時にはほぼ満額受給することができるようになります。

 そして、先日その納付書が郵送されてきましたので、早速来年の3月までの分を前納いたしました。

 そのあと4年も納めなければならないのですが、人生百年時代でその先何年生きるかわかりませんので、多くもらった方が安心だということで、先行投資と割り切っています。

 年金制度は破綻化しないが年金額が年々減少するといわれていますので、少しでも労働収入を確保すべく、これからの士業を早く軌道に乗せたいと思います。