グルテンフリー

 グルテンフリーという言葉をご存じでしょうか。

 グルテンとは小麦などに含まれる成分の一種である「グルテニン」と「グリアジン」というたんぱく質が絡み合ってできた成分のことで、おいしさを司る成分である一方、体に悪影響があると指摘されている成分でもあります。

 これが体に悪いという話はかなり以前からありましたが、先日の参議院選挙で頭角を現した「参政党」の公約の中の「食と健康」で、共同代表の方が小麦の体に対する悪影響を喧伝したことで、改めて注目されたトピックと言えましょう。

 そして、そのグルテンを摂取しないことグルテンフリーといいます。

 具体的には、小麦などから作られた、グルテンの成分が含まれているとされるパン、ケーキやクッキー、ラーメンや焼きそば、ピザやパスタ、うどんやそうめん、パン粉を揚げたもの(とんかつやエビフライなど)、たこ焼きやお好み焼きなど、日常的に食しているもので枚挙にいとまがありません。

 それこそ、今食べている食品の大部分、人によってはほとんどの食品が該当してしまいますので、だったら何を食べたらいいんだ、と言いたくなるくらいの数になります。

 グルテンの危険性については、多くの著作やネット動画などでもたくさん解説されていますので、詳しくはそちらを参照していただければと思いますが、このようなグルテンを摂取しないグルテンフリーの食品として、特にその代表格である「お米」が改めて注目されているようです。

 米粉を使ったパンやケーキ、クッキーなど、それこそ小麦粉を米粉に置き換えて調理し食することで、いままで悩んでいた不調が改善したり、それこそガンの進行が止まったりと、かなり良い効果がある事例が多く挙がっています。

 また、昨今すっかり定着しているサプリメントの中にも、グルテンフリーのものや、グルテンそのものの毒味を和らげるものも海外で発売されており、グルテンフリーが市民権を獲得しているような状況となっています。

 食は人間の営みの根源となる大切なものですので、この際、今の食習慣を見直し、健康に良い快適な食生活を進めるべきではないでしょうか。