4月からの税制改正

 税理士会連合会に所属している税理士は、年間36時間の研修義務を課されています。

 私が属している東京地方税理士会では、その研修をオンラインで管理しており、必要に応じてオンライン研修を受講することが可能です。

 新規登録者は、登録時期により研修義務時間が変わりますが、その中でも登録時研修なる研修を必ず十数時間受けることになっています。

 私は、先日ようやくその登録時研修がすべて終了し、未履修時間が残り10時間ほどとなりました。

 その中で、まずは直近の税制改正から学び直さなければならないと思い、令和4年度の税制改正に関する研修を受講することにしました。

 私が現役で税務行政に携わったのが9年前なので、その間の改正や、新たな課税制度はあまりよく理解ておりません。

 その最たるが、来年、令和5年10月に施行される、消費税インボイス制度です。

 今回の税制改正でも、いくつかインボイスに係る制度の説明がありましたが、すべて来年10月施行となっており、1年以上先でありながら、最重要の制度と考えているので、その動きには注意深く見守っていきたいと思っております。

 そのほか、法人税所得税、資産税にも改正がありましたが、ほぼ共通しているのが、経済活性化のための優遇措置でした。

 詳しくこの場で述べる話ではないので、詳細は割愛しますが、やはりコロナ禍で疲弊した日本経済をいち早く回復させるために、税制での優遇施策を推し進めようという姿勢が感じられました。

 この研修は税理士に対するものなので、改正の説明で税理士法に関する説明があったのが、この研修独特のものでしょう。

 にせ税理士に対する取り締まりや、税理士の不正による再登録を厳格にすることなど、税理士制度に対する信頼を高めることを施策として挙げられているので、税理士の一人として身の引き締まる思いを新たに感じました。